ほあああぁぁ・・・
もしかして、これ全部GraviTraxのパーツでできてるの?
そう。しかもコースになっててボールが走るとかね。
意味が分からないわ(褒め言葉)。
【本ブログの更新について】
本日から5月に入ったのですが、これを機に平日更新だけに変更します。土日はパソコン開かないぜ!
今回の紹介動画はこちら
はじめに
これまでも公式のニュース動画でとり挙げられた動画の紹介は何度かしてきましたが、ここでは私が見つけて凄いなと思った動画を紹介します。
このシリーズを何回やるかは分かりませんが、とりあえず初回の今回はMasked Marbleさんです。いやほんとマジで凄い。すごすぎ。
ノートルダム大聖堂
YouTube Masked Marble チャンネルより引用
もう凄い
サムネからして凄いでしょ? 動画を全部見なくても分かるこの凄さ。デザイン・デカさ・パーツの量。目に映る全てが規格外でおったまげてしまいますね・・・。ちょっと細かく見てみましょうか。
ちなみに以下の紹介は動画で出てきた順番ではなく、実際はこうであっただろうと思われる時系列順に変えて紹介しています。
今回の動画は企業案件
前提としてスポンサー案件
はじめに、今回の動画はラベンスバーガーによるスポンサー案件のようです。企業からお金をもらってコースを作るってことですね。それなんてマスタービルダー?
ちなみに日本人唯一のマスタービルダーである三井さんは、こちらの記事によると仕事全体の約1/3をレゴ社からもらっているようです。
企業案件ならではの制約
というわけで企業案件のためノートルダム大聖堂を作るにあたり、GraviTraxの純正パーツを使った構築であることが前提にあるそうです。これはしんどそう。曲面とかどうするんだろう。
実際のところ、大聖堂といえば必ず出てくる鐘を除いたほぼすべてのパーツをGraviTraxの純正パーツだけで作っているようで、
3Dプリンタで作ったカスタムパーツなど、GraviTrax純正ではないパーツはごく少数とのこと。
見た感じ、ノートルダム大聖堂の構成パーツはすべて純正パーツで、コースとしてボールを走らせる時のためにちょっとだけ3Dプリンタのパーツを使っているようです。
とはいえ安定が必要な箇所はパテを使うこともあるようです。
安定と信頼のゴリラ社。うちの近所だとカインズホームで売ってます。
プロトタイプ制作
というわけで今回はGraviTrax純正パーツだけを使ってノートルダム大聖堂を作るわけですが、塔とかどうするの? とかの疑問に対し、まずは手持ちのパーツで作ってみたようです。
プロトタイプの尖塔
うまい・・・。
これは透明トラックと2マストラック、それに白タイルを組み合わせて作ったようですね。再現度が高いです。
こちらはブリッジの橋の部分を大量に使った・・・なんだろう。柱とかかな?
まあ、「標準的なGraviTrax構築テクニックは機能しない」って言ってますが
ベースプレートが壁に張り付いていたり、動画のこのシーン見ると分かるんですが、スパイラルのボールが下ると同時に透明プレートも回転するとかいう、
こういった通常を越えた構築経験があるからこそのノートルダム大聖堂なのかなと思います。
手持ちのパーツ量
(収納、参考になるなあ)
さて、そんな感じでマスクさんの手持ちパーツを元にGraviTrax純正パーツだけでプロトタイプ構築を進めていたようですが、プロトタイプ制作を経て構想が進んだことで
パーツが圧倒的に足りない
なにせノートルダム大聖堂。パーツが全然足りないのが分かったようです。しかしそこは企業案件なので、
もっとくれ!
もっとくれ!
なんという分かりやすい内容。もちろんこれは撮影用に撮っただけで実際には「ピラーいっぱい欲しい!」というメールを送ったようなのですが、そんなマスク家に届いた量は
届いた
いっぱい!!
なにこの量・・・。GIANTってたしか1つでPROスターター1つと、トンネルなどの追加セットや追加パーツが入った大型セットじゃなかったっけ。それが見えてるだけで19セット。
それとは別にPROスターターが見た感じ20セットに、追加パーツが30個くらい・・・恐ろしい量ですね。
それらをバラして組み立てるのはいかにもアメリカっぽいガレージ。メガネの子は娘さんだろうか。
見ただけでお腹いっぱいになりそうな量ですが、見た感じ全部シュリンクつきの新品だったので・・・
組み立てだけで●日間
3日かけて組み立て。画像では「3日間を節約」って訳されてるけど、ピラー1500本とあるのでたぶん組み立てに丸3日かかったものと思われます。1500本て言いました?
PROスターター1箱に12個のピラーが入ってるんだから、単純計算するとPROスターター125セット分ってことになりますね。PROスターターは1つ1万円するんだから、これだけで125万円分じゃないか!
さすがにメーカーがスポンサーというのは大盤振る舞いですね。この動画を見て「いいね!」と思っても、なかなか個人で作るには無理のあるパーツ量のようです。
これで準備は整いました。
次にコース作成
まずは設計
プロトタイプを一通り作ってから設計に入ったようです。そりゃ規模が規模だけに設計しないと無理ですよね。というか、
マスクさんて何者?
パっと見で映っている図面が素人が見るソレではないので、ご年齢的にはもう退職されているかもしれませんが建築など図面を見るエンジニアだったのかなと思ってしまいます。
イーロンなマスクさんとは関係ないはず。というかそもそも名前クリスさんだったわ(笑)Masked Marbleはただのチャンネル名ですね。
紙に書いて設計して、実際に並べてみて、ベースプレートの関係上どうしても正方形ではなく長方形になっちゃうという点も乗り越えつつ作るようです。
私だったら「はい無理ー!」と言って投げ出してしまいそう・・・。
曲線はどうする?
そうそう。湾曲してるとこはどうするんでしょうね? 私だったら1マスウォールを使いまくってちょっとずつ曲げて、粗くても良いから湾曲された面を作っていく方法かなと思いましたが、
マスクさんが選んだのはベースプレートにはめず、ダブルバルコニーを使いまくって曲面を作るというもの。たしかにウォールよりも柔軟性ありそうです。
大聖堂を模すには?
窓やアーチ、さらに三角形の形状の入口、
これはなんだろう。時計台? とか、ステンドグラスとかですかね。あとなにかの像っぽいものまでGraviTraxの純正パーツで作っています。ブリッジのパーツとバルコニーのツメ部分のようです。
こんな感じでなんやかんや進めていって、
完成
完成!
いやー、すごい。広さも凄いですが高さも凄いですね。そして見るからに多いと分かるピラーの量。
画像でいう1番左の面だけでも20本くらい使っていそうなので、このサイズだと1500本くらい使うというのにも納得です。
しかもこのノートルダム大聖堂の凄いところは見た目だけではなく・・・
完成したコースを走らせる
走るんです
そりゃあGraviTraxですから。マーブルランですから走るんですけど、このレベルのものを作ってちゃんとコースとしても成立してるっていうのがもう本当に凄いですね。
ちょっと何箇所か見てみましょうか。
柱の合間にある3Dパーツで作ったクネクネした道を通ったり、
これどうやって撮ったんだろう。と思ってしまうような位置にあるスパイラルを通過したり、
魚眼レンズだ!
どこだよ!? ってツッコみたくなる場所にある垂直トンネルをひたすら下っていったり、
中央の時計台っぽいところの内部をボールが通過したり、
それとはまた違う場所の内部を追加したり・・・このアングルから見た大聖堂すごいな。ほんとにGraviTrax純正パーツだけ使ってできてるのが良く分かります。
みんな大好きな超ロングスパイラルがあったり、
ボールが進んで、スパイラルとブリッジのパーツを組み合わせた何やらよく分からないパーツに当たったかと思ったら
そのブリッジ部分が上から降りてきて・・・
丸で囲ってあるところ。これが時計なのかな? ここが動いたり、
中央上のブレている尖塔。ここも動いたりと、ただノートルダム大聖堂を作るだけではなくちゃんとGraviTraxのコースとして充分すぎるほどに見応えのあるコースに仕上がっています。
いやほんと何度でも言うわ。凄いです。
ノートルダム大聖堂について
さて動画では一番最初に紹介されるのですが、今回のノートルダム大聖堂はどのくらいのサイズで、どのくらいの期間を経て作られたのかを最後にまとめておきます。
サイズ感
ええと? なにやらこのノートルダム大聖堂は9フィートあって、卓球台を埋めるくらいのサイズがあるようですね。フィートも分からないし卓球台のサイズも知らないな・・・。
なるほど。9フィートは2.74mくらいと。日本で例えるなら畳1枚半くらいの長さですね。長いな。
んで、卓球台は274cmだそうで。よく見たらキャスターがついていたので、今回ノートルダム大聖堂を作ったテーブルは本当に卓球台なのかもしれないですね。
制作期間
4ヶ月
うひゃー。そりゃそんだけかかりますよね。4ヶ月の内訳は設計に3ヶ月、構築に1ヶ月くらいなんだろうか。またどこかで制作過程の動画がアップしたらまとめてみたいところ。
それにしても、今回のこれはラベンスバーガーから依頼されて作ったようですが、これだけの規模となるといくらくらい貰ったのかが気になってしまうところ。
勝手ながら4ヶ月ほぼフル稼働、かつ多分マスクさんに丸投げのプロジェクトだと思うのと、個人的にアメリカは特にプロモーションに対してはちゃんとしたお金を払う国だと思っているので、
途中に出てきたGraviTraxパーツ一式+1〜2万ドルくらいかなと予想。予想したとはいえ、この答えが明らかになる日は来ないでしょう(笑)マスクさんが見てたら是非こっそりコメントしてください!
補足
ちなみに、動画本編では大小様々な大きさのノートルダム大聖堂の模型を作って、そこにボールを転がしたりコースを作ったりもしていますので、
ぜひ動画も最初から最後まで一通り見てもらえたらと思います。
隠しキャラの話
さてちょっと話は代わりますが、実は今回の動画冒頭で3つのキャラクターが隠れてるからどこに映っているかコメントで教えてね。というクイズ的なものがありました。
今回の動画はいわゆる案件動画のようですが、これはラベンスバーガーの依頼というよりマスクさんの好みという気がします。真偽はいつもどおり不明。
あれだけのものを作っておきながら、動画を途中で飛ばさず最後まで通しで見てもらえるような策まで講じているあたり、この動画に対する本気度を感じます。
いちおう、何分に映っているかというネタバレは避けたうえで紹介しますね。
HERO
Masked MarbleさんのYouTubeチャンネルアイコンにもなっているHEROはここに居ます。ご丁寧に「HERO」って書いてくれてありますね。確かに文字が書いてなかったら目立たないかも。
なお私のなかでHEROと言えば「・・・あるよ。」というセリフですね。
BANDITO
HEROの色違い。という格ゲーの2PキャラのようなBANDITOはこちらにいました。私パリは行ったことないですが、パリ・ミキなら行ったことあります。
QUASIMODO
ノートルダムの鐘でおなじみのQUASIMODO(カジモド)はやはり鐘のそばに居ましたね。
ちょっと余談ですが私の中でノートルダムの鐘の鐘といえば、ネット黎明期にあった今北産業的なストーリー要約スレで
という、ちょっとここに書くには憚られるような表現を使って3行どころか1文にまとめられた文字列にインパクトを受けたことがありまして。
映画を見たのはもう30年近く前だと思うので物語の内容はすっかり忘れてしまいましたが、カジモドが不細工キャラということだけは今でも覚えていたりします。言葉の力って凄いなと思います。
おわりに
いやー、凄まじいですね。
ちなみに私はベッドで寝ながらスマホで1回、スクショのためにPCでゆっくり見ながら更に1回と計2回見たのですが、これがマスタービルダーかと思わせられる出来ですね。
ほんとこのレベルの作品が年に数本出てくるようなら、その方々にはマスタービルダーもといMasterGraviTraxerの称号を与えても良いんじゃないかなと思います。。。というか、
もっと見たい
というのが正直な感想ですね。称号とか割とどうでも良いんですけど、もらった人がテンション上がって今後も継続してこういうとんでもない作品を作ってもらえるようになると嬉しいです。
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それからGraviTraxはドイツのラベンスバーガー社の商品のため、ドイツでは売っていても日本では未発売の商品も多数あります。なので個人的な野望ですがもっと日本にGraviTraxを広めて国内流通する商品を増やしたいと思っています。
「私も日本にもっとGraviTraxを広めたい!」「この記事が良いな思いました!」という方は、ぜひ記事のシェアやブログのコメント・YouTubeのチャンネル登録や高評価ボタン、YouTubeへのコメントをお願いします。
また次回の投稿もぜひ楽しみにお待ちください!
●コース紹介動画はこちら
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